金木犀が香る季節に~「肺」をいたわる東洋医学の秋の養生~
- 凛鍼灸院
- 5 日前
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鍼灸院へ向かう道のりで、ふと風に乗って感じる金木犀の香り。どこか懐かしく、その優しい香りにつつまれると、自然と深呼吸がしたくなりますね。
金木犀が香るこの秋の季節の心と体のケアについて、東洋医学的にどう考えるのか触れてみましょう。
東洋医学では、体の働きを「五臓(肝・心・脾・肺・腎)」で考え、それぞれの季節の特徴が対応しています。
秋は、五臓の中で「肺」と関わりのある季節なのです。
「肺」は、“気”と“呼吸”をつかさどる臓。乾燥に用枠、心の面では「悲しみ」と関係します。
秋になると、
・空気が乾燥して咳が出やすくなる。
・肌やのどの潤いがなくなる。
・なんとなく気分が沈みやすい
こうした変化は、まさに「肺」のサインです。
この時期は、呼吸やお肌の潤いを守ることが大切になってきます。
<秋の養生①呼吸を深めるケア>
1.朝の深呼吸で「肺」を開く
・朝の空気は澄んでいて、肺を養うのに最適。
・背筋を伸ばし、ゆっくり「鼻から吸って、口から吐く」
・ポイントは「吐く息を長~く」副交感神経が優位になり、心も落ち着きます。
💡東洋医学では「呼吸=気の巡り」
浅い呼吸は、“気滞(気の滞り)を生み、疲れや不安につながります。
2. 肩・胸のツボをゆるめ、不安を軽く
・膻中(だんちゅう):左右の乳首を結んだ線の真ん中。ストレスで詰まりやすいツボ。
→指で軽く押したり、温かい手の平出包むように温めても◎
<秋の養生②肌とのどの潤いを保つケア>
1.「白い食材」で潤いチャージ
肺を潤す食べ物は“白い色”が目印
・梨・れんこん・豆腐・白きくらげ・ゆり根・長いもなど。これらは「津液(体の潤い)」を補い、のどや肌をしっとり保ちます。
秋は「乾燥」と「気の停滞」が体調のサインになりやすい季節。
深い呼吸と、体の内外の潤いを意識して体を整えることが、元気に過ごす秘訣かもしれませんね。




