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更年期~体からのサインを見逃さない~

  • 執筆者の写真: 凛鍼灸院
    凛鍼灸院
  • 10月15日
  • 読了時間: 2分

更新日:10月16日

先日、女性鍼灸師フォーラム主催の学習会「東洋医学でひもとく~更年期の世界~」に参加しました。講師は、泉州統合クリニックの中田英之先生。

その中で印象に残った先生の言葉・・・

「体力の限界を知り、“できないことは、できないと断ること”が更年期を乗り越えるための大事なコツ」

皆さんは、断るということをできていますか?


更年期を迎える女性の現実


中田先生は、更年期の女性の多くがこのような環境にあると紹介されていました。


・親の介護

・子供の自立や就職

・仕事では管理職や責任のある立場

・自分の時間が取れない

・体力の低下や睡眠の質の変化


50歳前後は、心も体も「頑張りのピーク」と「限界」が重なる時期。

これまでのように“何でもこなす”ことが難しくなり、ホットフラッシュ・倦怠感・イライラ・不眠といった体からのサインが現れやすくなると。

さらに、更年期の女性を車のエンジンに例えてくださり、さらに分かりやすく説明してくださいました。


エンジンに例える「更年期の体」


・積み荷が重い

・エンジンの馬力が低下(ホルモンの低下・消化機能の低下)

・タイヤがすり減っている(焦ってもうまくいかないことが増える)

・オーバーヒートまでの時間が短い(ストレス・疲労が限界に近い)

・クールダウンする時間がない(休息やリフレッシュの時間不足)


これを聞いて、「まるで自分のことだ!」と頷く方も多いのではないでしょうか。

私たちは、これまでフルスピードで走ってきた体を一度点検して整える・・・

“オーバーホールの時間”が必要なのです。


様々な不調が出てきた更年期は「壊れた」わけではなく、これからの人生を快適に走り続けるための整備の期間なのですね。ホットフラッシュ・イライラ・疲労・不眠などの不調は“整備サイン”と考えるとわかりやすいですよね。

“頑張る女性”ほど、更年期を迎えたときに「減速する勇気」を持つことが難しいものです。けれども、「休む・手放す・断る」ことができるようになれば、心身の回復を促し、新しい自分へのステップアップにつながります。


鍼灸が支える「減速とリスタート」


「オーバーホール」東洋医学的に考えると、気・血・水を円滑に巡らせること。そうすることで、全体のバランスを再調整しながら不調を緩和していきます。更年期の減速とリスタートをやさしく支えるケアです。



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