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産後ケア~母乳が足りない?そんなときに鍼灸ができること~

  • 執筆者の写真: 凛
  • 3月30日
  • 読了時間: 2分

更新日:6月13日

「母乳が足りていないかも...」

そんな不安を抱えるママは少なくありません。

赤ちゃんがしっかり飲めているか心配になったり、自分を責めてしまったり。

でも大丈夫。お母さんの心と体を整えりことで、母乳はもっと自然に出るようになることもあります。鍼灸にはそのお手伝いができる力があります。

当院は、助産師鍼灸師の施術を受けながらの相談にも乗れる環境を整えています。

母乳分泌不全とは?


産後2~3日以内に始まる乳汁分泌が思うように増えない状態をいいます。

赤ちゃんの体重の減り方や母乳を飲んだ後の様子、乳房の張り具合などから総合的に判断します。


◇母乳が出にくくなる主な原因


母乳分泌が低下する背景には、以下のような原因があります。


・心身の疲労、出産時の大量出血、長時間の分娩などいよる気血不足


・オキシトシン分泌の低下(ストレス・産後の不安感が影響)


・赤ちゃんの吸てつ力の弱さや、乳首のトラブル


・赤ちゃんの発育不全、手術歴など体質的な要因


東洋医学では、乳は「血(けつ)」の変化したもので、気の力で乳頭へ送り出すと考えられています。

つまり、「気血の不足」や「気の巡りの滞り」があると母乳は出にくくなるということです。



<現代医学的アプローチ>

・肩甲骨周囲や背部の筋緊張を緩め、副交感神経の働きを促進


・円皮鍼や恩給によるやさしい刺激で、ホルモンバランスを整える


・必要に応じて乳房マッサージとの併用が効果的


<東洋医学的アプローチ>


お一人おひとりの体質に合わせて以下のように対応します


・気血両虚タイプ(産後の疲労・出血・栄養不足)

→脾胃を元気にし、気血の生成を助けるツボに鍼やお灸を行います。(例:足三里・脾兪・腎兪など)

・肝鬱気滞タイプ(ストレス・不安・イライラ)

→肝の気の巡りを整え、乳汁のスムーズな分泌を促します。(例:太衝・内関・だん中など)


鍼灸の効果とエビデンス


研究では、乳房マッサージ+鍼灸を併用したグループが、マッサージ単独よりも「母乳分泌の改善率が高いという報告があります。


当院のサポート内容


・乳汁分泌に関連する経絡・ツボにやさしくアプローチ(乳房への鍼は行いません)


・肩や背中の緊張をほぐし、全身の巡りを改善


・お産・育児で消耗した「腎気」を補い、身体全体の元気を底上げ


・ご希望に応じて

 セルフ灸の指導・授乳に関するアドバイスも可能です。


・別料金にて乳房マッサージも受付しています。



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