妊娠中のむくみ・こむら返り~妊娠期のマイナートラブルと鍼灸ケア~
- 凛
- 2024年12月2日
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更新日:6月16日
妊娠中、多くの方が「むくみ」や「こむら返り」といった不快な症状を経験します。これはのマイナートラブルは、妊娠が終わると自然に軽快・消失することがほとんどですが、症状が強いと日常生活に支障をきたし、妊娠・出産・育児への前向きな気持ちに影響を及ぼすこともあります。健康で快適な妊娠期を過ごすことは、母性意識を育むうえでもとても大切です。
東洋医学では、妊娠期のマイナートラブルを「腎の機能の低下」と捉えます。妊娠期に深く関わる腎・肝・脾のバランスを整えることが、鍼灸での大切なケアポイントです。
◇こむら返りの原因とケア
妊娠中のこむら返りは、カルシウム不足やリンの過剰摂取、筋肉の疲労が原因と言われます。東洋医学では「筋は血に養われる」と考え、妊娠による血の不足や冷えがこむら返りの要因になるとされています。
セルフケアのポイント
・ふくらはぎのストレッチ
・ビタミンB群やカルシウムを多く含む食品をとる
・足首からふくらはぎを冷やさないように保温する
鍼灸では、血の巡りを助け、冷えを改善する経絡で整えていき、夜間のけいれん予防をサポートしていきます。

◇妊娠中のむくみの原因とケア
妊娠中は血液の水分が増えることや、大きくなった子宮が下半身の血管やリンパの流れを圧迫することで、むくみが起こりやすくなります。これは、生理的な変化のひとつですが、妊娠後期には急激な体重増加や血圧の上昇の有無に注意が必要です。
セルフケアのポイント
・足を高くして休む
・塩分を控えめにする
・締め付けの強い衣類は避ける
・ふくらはぎのポンプを意識した軽い運動を行う
鍼灸では、脾や腎の働きを助け、余分な水分を流すためのサポートをしていきます。むくみが気になる方は、早目のサポートを心がけましょう。

参考文献:辻内敬子 出産準備教室 医師薬出版 2016年