ホタルの光と東洋医学~自然と調和する養生の知恵~
- 凛鍼灸院
- 6月7日
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◇谷戸の蛍に癒されて
先日、凛鍼灸院のある天神町の谷戸に、源氏ホタルの鑑賞に出かけました。辺りが薄暗くなり始めた頃、ひとつ、ふたつと小さな明かりがふわふわと現れ、想像していたよりもその光は力強く、お互い誘い合うように光り、飛び交かっていました。
薄暗くなった夏の空、カエルの鳴き声とともに舞うホタルの光に包まれると、
その光景を眺めているだけで心の疲れがふっと癒されていくような感覚に包まれました。
ホタルの光を見ていると、心と体の余分な熱をやわらげ、静けさの中で落ち着いていくのを感じます。
◇ホタルの光と東洋医学の養生
東洋医学では、自然界の「気」が人体の「気」と響き合い、心身の調和をもたらすと考えられています。
ホタルの生息する清らかな水辺や湿潤な谷戸は、体内の「水(津液)」も巡りや腎の気を養う場に例えられるでしょう。
また、ホタルの光を眺めていると自然と呼吸が穏やかになり、心神(精神の安定)が整っていく養生になります。夜は「陰」を養う時間であり、ホタル観賞は陰陽の調和を助け、心身のリズムを整える時間になるのかもしれません。
◇最後にひとこと
自然の中で静かに光るホタルを見つめるひと時は、東洋医学が大切にする「自然と調和した暮らし」もひとつです。ぜひ、皆さんもきっせつの移ろいとともに心と体を整える時間を作ってくださいね。