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お腹の不快感…もしかして“機能性ディスペプシア”?鍼灸で出来る4つのケア

  • 執筆者の写真: 凛鍼灸院
    凛鍼灸院
  • 4月18日
  • 読了時間: 2分

更新日:5月14日

食後のもたれや胃の張り、不快感が続くのに、検査では異常なし・・・。それは「機能性ディスペプシア」かもしれません。実は鍼灸で優しくケアすることができるんです。今回は、その主なアプローチと効果について、わかりやすくご紹介します。


【1.自律神経へのアプローチ】

FD(機能性ディスペプシア)の原因の一つにストレスや不安による自律神経の乱れがあります。鍼灸は副交感神経の働きを高め、交感神経の過活動を鎮めることで、胃の働きを本来のリズムに戻す手助けをします。


【2.位の運動・排出機能の改善】

FDでは、胃の運動機能の低下や排出障害も見られます。鍼灸によって胃腸の蠕動運動が促進され、食後の不快感や胃の張りの改善が期待できます。


【3.内蔵知覚過敏の緩和】

FDでは、胃の感覚が敏感になっている(内蔵知覚過敏)こともあります。鍼灸は、感覚神経の興奮を鎮め、痛みや不快感の閾値を上げることで、症状を和らげる可能性があります。


【4.心身のバランス調整】

FDは「ストレス→胃腸の不調→さらにストレス」という悪循環に陥りやすい疾患。鍼灸はこの循環を断ち切る一助となり、「気」の巡りを整えるという東洋医学的視点からも効果が語られています。


【エビデンス】

最近の研究では、電気鍼を使った施術が、胃の不快感をやわらげるのに効果的だったtぽいう報告があります。また、別の研究では、鍼灸が胃の動きや自律神経を整える仕組みがあると紹介されています。


参考文献

1.MaoX(2020年)による系統的レビューとメタアナリシス

→「機能性ディスペプシアに対する電気真の効果を複数の研究からまとめて検証した結  果、偽の鍼や西洋薬よりも症状改善に効果的だったという報告。副作用もなく、安全   性が高いとされました。

*原題:electroacupuncture for the treatment of functional dyspepsia:A systematicreview and  meta-analysis.

掲載誌:Medicine,2020年、99巻。45号、e23014


2.Guo Yら(2020年)によるレビュー論文

→「鍼灸や電気鍼が、機能性ディスペプシアの症状を改善する仕組み(メカニズム)について過去の研究を整理しまとめた論文です。胃の働きを整える、自律神経に働きかける、胃の感覚をやわらげるといった点が特に注目されています。

*原題:Effects and mechanisms of acupuncture and electroacupuncture for funcional dyspepsia:A systematic revew.

掲載し:World Journal of Gastroenterology(消化器系の専門誌)、2020年26巻19号、2440-2457





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