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「その疲れ、自律神経のサインかも?~現代人に増えている“疲労”と鍼灸の可能性~」

  • 執筆者の写真: 凛鍼灸院
    凛鍼灸院
  • 4月30日
  • 読了時間: 3分

更新日:5月14日

「寝ても疲れが取れない」「いつも体が重だるい」「やるきがでない」...

そんな慢性的な疲れ、実は“自律神経の疲労”が関わっているかもしれません。


先日、医療セミナー「疲労と鍼灸」から学んだ内容をもとに、現代人の疲労とその背景、そして鍼灸の可能性についてわかりやすくお伝えします。


【なぜ現代人はこんなに疲れているの?】


最新の調査によると、日本人の8割近くが「疲れを感じている」と回答し、そのうち4わりが、“高頻度で疲れている”という深刻な結果が出ています。


◇疲労には様々な原因が複雑に絡み合っています。

・精神的ストレス(仕事・人間関係)

・環境ストレス(音・光・情報過多)

・運動不足・過度の肉体活動

・睡眠・リズム障害

・感染・消耗性疾患(後遺症なども含む)


特に「ストレスや光の刺激」で交感神経が優位となり、副交感神経(リラックスモード)に切り替わらないことで、“体が常に緊張状態=戦闘モード”に。

これが筋肉の緊張・胃腸の不調・睡眠の質の低下などへつながっています。


【疲労の3大サイン】

脳が出す疲労のサインはこの3つ

1.飽きた

2.疲れた

3.眠い


最初は「飽き」から始まり、「眠い」になるほど疲れは深刻。

このサインを無視すると、慢性疲労やメンタル不調に進行する可能性もあります。


【“リベンジ夜更かし”が疲労を深める】

「現代人は、日中忙しいために、睡眠を削ってまで“自分の自由時間”を確保しようとする」~これがリベンジ夜更かしという現象~これは脳と体にとっては大きな負担。「起きる時間を一定にすること」がメラトニンの分泌リズムに合っているため、良質な睡眠を促すカギだと先生の言葉が今回のセミナーで印象的でした。

睡眠と疲労に関するポイントとして

・毎日6時間以上の睡眠確保が打つ病予防に有効

・起きる時間を一定にする方が、寝る時間を早めるよりも効果的

・なだめは基本的にNGだが、日常的に睡眠不足の人は休みの日に少し多めに寝るのも〇


【その疲れ、本当に“ただの疲れ”ですか?】

慢性的な疲労の裏には、「うつ病」などのメンタルの不調が隠れていることがあります。


◇こんな質問に心当たりはありますか?

・「この1か月、気分が落ち込んだり、絶望的な気持ちになりましたか?」

・「何をしても楽しくないと感じますか?」


この2つに当てはまる場合、うつ病の可能性があるとも言われています。当てはまるときは、専門医の受診も考えていきましょう。


【鍼灸が疲労に対してできること】


鍼灸には、次のような科学的なメカニズムが報告されています。

・自律神経のバランスを整える(交感神経の緊張をゆるめる)

・脳のセロトニン分泌を促し、リラックスを引き出す

・血流改善や抗酸化作用で、酸化ストレスを軽減

・睡眠の質を高め、自然な休息へ導く


【疲れが取れずにお悩みのかたへ】


疲れは「体の問題」だけでなく、脳や心、自律神経のバランスの乱れによって起こる全身の不調です。慢性的な疲れに悩む方は、まず「自分が休めているか?」を見つめなおすことが大切です。

そして、鍼灸という選択肢が、あなたの“休息モード”を取り戻す手助けになるかもしれません。


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